優子が受け取った手紙は、賢三の遠縁からのものでした。
しかし、ただの手紙ではないようです。過去に、ネタバレ#5で出てきた賢三から出た言葉に『いつか話してやらんとな、私らのこと』というのがあります。おそらくそこに秘密があるのでしょうね。
ちむどんどん#9ネタバレ 賢三の遠縁からの手紙
比嘉家で大叔父・大叔母と共同売店 前田さんが来て大人だけの話し合い
優子が倒れたのは貧血を起こしたからだという。貧血も大変なことですが、病気ではなかったことはわかりました。慣れないハードな仕事やお金がないという大きなストレス、栄養不足なども考えられますよね。
子供たちは、夜に密かに集まっている大人の会話が気になり、襖から耳を澄ましています。
賢三の遠縁からの手紙
手紙は賢三の東京にいる叔母さんからでした。4人のうち一人を東京で面倒を見てもいいっていう内容の手紙でした。しかし、優子としてはいくら苦しい生活になっても、自分の子供を手放すなんて考えられないですよね。

大叔父 賢吉:(ちょっと嫌な顔をして)その人は、気難しくて金の亡者っていう話さ。
親戚付き合いもしていないからねぇ。

優子:(手紙を渡して)子供を一人面倒を見てもいいって

大叔父 賢吉:4人のうちひとり面倒を見てもいい・・
いい話じゃないか
大叔父 賢吉は、借金の連帯保証人という立場が不安でしょうがないわけです。現状、どう考えても優子から借金を徴収できる見通しは薄く、賢三の叔母の申し出を受けろと優子に迫ります。

優子:悩む優子
翌日の学校で和彦に東京の質問をする比嘉兄妹

和彦:(何も知らない和彦は質問攻めにあう)
良子、歌子、賢秀に東京について質問攻めにあい動揺する

良子:(ファッション雑誌を見せて)こういう人東京にはたくさんいる?売ってるよね?
良子は年頃の女の子なので、ファッション雑誌のような洋服やお化粧に興味があるようです。

歌子:歌手に会ったことある?ザ・ピーナッツ、坂本九
歌子は歌が大好き。ザ・ピーナッツや坂本九がその時代のスターなんですね。和彦がテレビでなら毎日見れるよと答えると、目をキラキラさせた。

賢秀:東京の漫画本のことを教えてくれ
賢秀はというと、漫画が大好きなようです。
暢子以外の3人の東京に対する憧れは、物欲だとわかります。まだ子供ですし、身近にお店やTVも自由にみれない環境からすると当然なことですよね。雑誌や歌手の情報を知っていて我慢するのってかなり大変でしょうね。
しかし、どこで雑誌や歌手の情報を入手しているのでしょう。やっぱり友達からでしょうかね。

暢子:カレー、ビフシチュー、ステーキ、ハンバーグはあるの?
暢子からは、やはり食べ物のことでした。和彦が那覇のレストランにあったメニューは全部東京にあるよと聞き、納得した。あれだけ東京に行きたいって言ってた東京に行けるかもという現実味がました喜びが溢れている感じ。

青柳父:東京の親戚から兄弟のうち1人だけなら面倒を見てもいいと手紙が来たそうだ。東京に帰るときに一緒に連れてって欲しいと共同売店の善一さんに頼まれている。
比嘉家の庭先で子供たちが東京行きの取り合いをしている

優子:体調がすぐれず、部屋で横になっている
子供たちは自分が東京に行くべきだという話を4人でしている。内容はたわいも無い会話ですが、母 優子が聞いているすぐそばでするのはちょっと酷だなと思います。子供ですから、わからないのでしょうが・・・
賢秀 | 自分は長男だから東京へ行く | × |
良子 | お母ちゃんは賢秀が一番可愛いから私がいく | × |
暢子 | 賢秀と良子はもうすぐ働けて、お母ちゃんを助けられるから私がいく | ○ |
歌子 | 熱出してお母ちゃんに迷惑をかけるから私がいく | × |
賢秀はもう中学卒業ですし、父 賢三から託された家のことを守らなくてはいけないはずですよね、長男なんですから。まったく、困った長男です。良子ももう少しで働ける年ですから、お母ちゃんを助けていけれるのは確かです。暢子の発言は正しいと思います。
歌子はダメです。病気がちな子はお母ちゃんが手放しませんし、熱を出さなくなってから考えることです。まだ幼い子供ですからね。
となると、やはり暢子になりますよね。最初から「東京に行きたい」と口癖のように言ってはいましたが、本人もそういう意味で言っていたわけではないでしょう。家族と一緒にとか、大人になったらとかをイメージしていたのだと思います。しかし、それが現実になってきたのですが。
東京に行くのは暢子、しかし不安が募ります
「東京に行きたい」から「東京に行かなきゃいけない」
家族と離れて沖縄を離れて、一人東京に行くことに不安を覚える暢子。まだ、決定ではないが4人のうちひとりなら自分だと認識している感じで悩む。
悩む優子
優子は採掘現場での仕事が馴染めず、ミスを繰り返していると、工事現場の親方から他の仕事を探せと言われる。

親方:(体力的に無理だから)他の仕事を探せ!

優子:このままだと子供を一人手放さなくてはならなくなるんです。

親方:俺は子供の時に石垣島に働きに出かけた。そんな奴いくらでもいるよ。

優子:何も言えなくなる
自分だけの問題じゃ無いんだと思い知らされる優子。頭ではわかっているが自分の大切な子供のことだから答えが出せずにいるようです。
悩む暢子

暢子:和彦くんへ、私は東京に行くかもしれません。行きたく無いけど、これ以上お母さんを難儀したくないし・・・
東京行きの話が出てからは、自分から「東京に行きたい」とは言わなくなった暢子。あんなにしつこく和彦にも絡んでいたのにね。でも、生活が苦しいのはわかっているし、お母ちゃんにこれ以上無理をしてほしくは無いから、自分が行こうと決心している。
学校に青柳父が授業をしにきた
考古学を学んでいる青柳父の授業

青柳父:私はこの村をとっても素敵な村だと思いました。みんながいつか、この村で育って良かったと誇りに思って欲しいと思っています。
民俗学というのは、みんなの思い出なんだと思います。この村にはここで育った人への思い出があります。ただ、思い出はお金にならないし、思い出で経済は発展しません。辛いことは悲しいことがあった時、間違った方向に進みそうになった時、子供の頃に山や海で過ごした思い出、美味しいものを食べた思い出、家族や友達と笑い合った思い出がきっとみんなを正しい道に導いてくれます。大好きな人と別れ離れになったとしても心と心を繋いでくれます。
それは、この村に限りません。日本中でも世界中でも同じです。思い出はそれぞれみんな違います。その違いを知って互いを尊重するようにしてください。その先にだけ未来が待っている。私はそう思っています。
みんな未来のことはわかりません。不安なことも不運なこともきっとあると思います。ですが、どうか人生を恐れないでください。人生は幸せになろうとする道のりです。明日は今日よりもきっと幸せになれる。その信念を持ち続ける勇気を思い出が支えてくれると信じています。
とても素敵な授業でした。心に突き刺さります。
優子が仕事から疲れて帰宅 大叔父と善一さんが待っている

善一:本土に渡るためには渡航証明書がいる。証明書発行には時間もかかる

大叔父:誰にするか 決めなさい!!決めないとみんなが不幸になる!!
賢秀 | 体力もあるから働いて仕送りもできるだろ→俺には豚の世話があるからダメだ |
良子 | うちは学級委員で生徒会役員もやってるからダメだ |
暢子 | 返事ができない |
歌子 | 返事ができない |

みんなが幸せになるために、一人がこの家から離れる。それだけのことさ。決めなさい!

暢子:うちが行く、うち東京に行きたい。
目に涙を浮かべて「東京へ行きたい」と言った暢子の思いをみんな正しく受け止めてあげて欲しいですね。それにしても暢子役の稲垣来泉ちゃんの演技は素晴らしいです。
まとめ
賢三の東京の叔母さんからの手紙が届き、子供を一人東京で面倒を見てあげると言われる。子供たちは東京に行けるかもとウキウキするが、実際に行きたいかと言われるとそれとこれとは別のようです。
やっぱり沖縄を離れたくないし、比嘉家族と離れたくないという。東京に遊びに行くのとは訳が違うので子供心に憧れと現実は違うのでしょう。優子も家計は苦しいが子供は手放したくない、しかし仕事はなく工事現場での仕事は自分には無理なこともわかっている。
でも、でも・・・ということですよね。そんなみんなの心のうちを読んで暢子が「東京に行きたい」と声をあげました。涙を浮かべてね。