
年賀状って「いつまでに出せばいいんだっけ?」と、
12月に入ると毎年のように気になってしまいますよね。
とくに、近年は年賀状を出す人が減ったとはいえ、
お世話になった方への挨拶としてはまだまだ大切な存在。
せっかく送るなら、確実に“元旦に届くタイミング”で出したいものです。
この記事では、
年賀状はいつまでに出せば元旦に届くのか?
もし遅れた場合はどうすればいい?
そもそも年賀状っていつまで受け付けてくれるの?
といった疑問を、わかりやすく解説します。
忙しい年末でも、この記事を読めば年賀状のスケジュール管理はバッチリ。
今年こそ“うっかり出し忘れ”を防ぎましょう。
年賀状はいつまで出せば元旦に届く?
年賀状は、日本の年始挨拶の文化として長く続いている大切な習慣です。最近はLINEやSNSで挨拶をする人が増えていますが、それでも「紙の年賀状を毎年必ず送っている」という人も多く、やはり“形に残る挨拶”には特別な価値があります。
しかし、毎年のように話題になるのが「年賀状はいつまでに出せば元旦に届くのか」という問題。年末は仕事納めや大掃除、帰省準備などで慌ただしく、年賀状作成がつい後回しになってしまう人も少なくありません。
ここでは、元旦に届くための正式な目安、実際にどれくらい余裕を持つべきなのか、地域差による違いなどを詳しく解説していきます。
元旦に届けたいなら「12月25日まで」が目安
日本郵便が毎年案内しているのが、“12月25日までに投函すれば元旦配達に間に合う”という基準です。この日付は全国共通で、最も信頼性の高いスケジュールと言えます。
なぜ12月25日かというと、郵便局側で仕分け作業を行う時間が必要だからです。全国から集まった年賀状を各地域に振り分け、そこからさらに細かい住所へ届けるためには、かなり余裕のある工程が求められます。
さらに年末は郵便量が一年で最も多い時期です。年賀状に加えて通常郵便、小包、クリスマス配送などが重なり、郵便局がもっとも忙しくなるタイミングでもあります。そのため、早めの投函が確実な元日配達につながります。
ただ、実際には12月25日を少し過ぎても間に合うケースが多いのも事実です。
25日を過ぎても元旦に届く可能性はある
「12月25日に間に合わなかった…!」と焦る人は多いですが、26日〜28日あたりの投函でも、地域によっては元旦に届くことがよくあります。特に、同じ都道府県内や隣県であれば、配送距離が短いため間に合うことも珍しくありません。
ただし、これはあくまで「可能性がある」という話で、確実性はありません。遠方宛てや離島宛ての場合、26日を過ぎると元旦に届かない確率が上がってしまいます。
郵便局によっては、年末に臨時の増便や仕分け体制を組んでくれることもありますが、それでも限界はあります。確実に元旦に届けたいのであれば、やはり25日までの投函が安心です。
年賀状の受け付け期間はいつまで?
「元旦に間に合わないと年賀状は出せないの?」と思う人もいるかもしれませんが、実は年賀状としての受付期間はかなり長めに設定されています。
年賀状の受け付けは「12月15日〜1月7日」
日本郵便は毎年、12月15日から翌年1月7日までを年賀状の正式な受付期間としています。
この期間内に投函された郵便物は、「年賀状」として仕分けされ、特別な扱いになります。特に、松の内(一般的に1月7日まで)は「新年の挨拶」として年賀状が自然に受け取られる期間でもあるため、たとえ元旦に間に合わなくても、失礼にはあたりません。
たとえば、次のようなケースは十分 “あり” です。
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1月3日に届く年賀状
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1月5日に相手に届く年賀状
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松の内(1月7日)までに届く挨拶状
この範囲内であれば「新年の挨拶」として自然に受け取られます。
1月8日以降は年賀状として扱われない
1月8日になると、郵便局での扱いが “年賀状” ではなく “普通郵便” に切り替わります。
普通郵便扱いになると、
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年賀状の仕分けラインに乗らない
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「年賀」と赤字で書いてあっても、通常郵便として処理される
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新年の挨拶としては遅すぎる印象を与える
といった問題が生じます。
そのため、1月8日以降に新年の挨拶をしたい場合は、年賀状ではなく寒中見舞いに切り替えるのがおすすめです。
寒中見舞いは冬の寒さを気遣うための挨拶状で、年賀状よりも幅広い状況に使える便利な習慣です。
年賀状が遅れた場合の対処法
「年賀状が遅れてしまった…」というのは、誰にでも起こりうることです。忙しさや体調不良、帰省の準備などで年賀状が後回しになり、気がついたら年が明けていた…というのは珍しいことではありません。
ここでは、遅れた場合にどう対応するべきかを状況別に解説します。
1月7日まで→まだ年賀状としてOK
松の内である1月7日までであれば、遅れても「年賀状」として出して問題ありません。
ただし、次のような “ひとこと” を添えると相手の印象がより良くなります。
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「ご挨拶が遅くなり申し訳ありません」
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「旧年中はお世話になりました。今年もよろしくお願いいたします」
形式的な言葉ではなく、自筆のひとことでも温かみが伝わります。
また、この時期に届く年賀状は意外に多く、受け取る側も不自然だと感じることはありません。むしろ、年始のバタバタが落ち着いたタイミングで届く年賀状は嬉しい場合もあります。
1月8日〜→寒中見舞いとして出そう
1月8日を過ぎたら、年賀状はやめて寒中見舞いに切り替えるのがマナーです。
寒中見舞いは
1月8日〜2月4日(立春前日)まで
の期間に出すことができます。
寒中見舞いに切り替えた場合、次のような文面が適しています。
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「新年のご挨拶が遅くなりましたため、寒中お見舞い申し上げます」
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「寒さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか」
相手の体調や近況を気遣う文面にすると、失礼がありません。
さらに、寒中見舞いは以下のような場面でも使える柔軟な挨拶状です。
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喪中の相手への挨拶
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喪中の自分からの新年挨拶
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年賀状の返事が間に合わなかったとき
遅れた年賀状よりも誠実で丁寧な印象を与えられます。
地域差・投函場所による到着日の違い
年賀状は全国一斉に仕分けされますが、地域差や投函場所によって到着スピードが大きく変わることがあります。
ここでは、どんな条件で到着日が変わるのかを詳しく見ておきましょう。
同一県内は比較的早く届きやすい
同じ都道府県内であれば、郵便局間の移動距離が短く、遅めの投函でも元日に届く可能性が高いです。
特に都市部は仕分け拠点が近いため、27日や28日の投函でも元日に届いたという声がよく聞かれます。
離島・遠方宛ては早めの投函が必須
逆に、沖縄・北海道・離島宛てなどは交通手段の関係で配送に時間がかかることがあります。
25日を過ぎてからの投函では、元日に届かない可能性がかなり高くなります。
ポスト投函より郵便局窓口の方が確実
急いでいる場合は、ポスト投函よりも郵便局窓口から出すほうが安全です。
理由は、
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当日集荷に間に合いやすい
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年賀状の取り扱いを直接確認できる
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大型拠点に直接持ち込める場合がある
といったメリットがあるためです。
年賀状はいつまで出せる?元旦に届く期限・遅れた場合の対処まで完全ガイドまとめ
年賀状を元旦に届けたいなら、
12月25日までの投函がベスト。
年賀状として扱われる期間は
12月15日〜1月7日で、
これを過ぎると通常郵便扱いになります。
もし遅れた場合は、
1月7日までなら年賀状として出せますが、
1月8日以降は「寒中見舞い」に切り替えるのがマナー。
年末は慌ただしく、うっかり忘れがちですが、
早めに準備しておくことで気持ちよく新年を迎えられます。
相手への気遣いが伝わる年賀状を、ぜひ余裕をもって送りましょう。