
寒中見舞いは、年賀状の代わりや、喪中・寒い時期の挨拶として使われる日本独自の大切な習慣です。しかし実際には、
「寒中見舞いっていつまでに出せばいいの?」
「もう2月だけど、今から送っても失礼じゃない?」
「立春過ぎたらどうするの?」
といった疑問を持つ人がとても多いのが現実です。
そこでこの記事では、
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寒中見舞いの正しい期間
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いつまでがセーフで、いつからはNGなのか
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時期を過ぎた場合のスマートな対応方法
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すぐに使える例文テンプレート
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失礼にならないためのマナーと注意点
まで、2025年最新版の情報として、誰でも迷わず判断できるようにわかりやすく解説していきます。
寒中見舞いはいつまでに出すのが正解?
結論から言うと、寒中見舞いを出せる期間は「松の内が明けてから立春まで」が正式な目安です。
具体的には以下の通りです。
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松の内終了:1月7日頃(地域によって15日)
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立春:2月4日頃(年によって前後あり)
つまり、
1月8日~2月3日ごろまでが「寒中見舞いの正式期間」ということになります。
この期間内に届くように出すのが、もっとも丁寧で失礼のないタイミングです。
なぜ「立春まで」なのか?意味を知らないと失敗しやすい
寒中見舞いは、もともと「一年で最も寒い時期(寒の内)」に、相手の健康を気遣うための挨拶状です。
この「寒の内」とは、
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小寒(1月5日頃)~立春(2月4日頃)まで
と定められています。
つまり、
立春を過ぎると「寒中」ではなくなるため、寒中見舞いという表現が季節外れになってしまうのです。
地域によって松の内が違う点にも注意
多くの地域では松の内は「1月7日まで」ですが、関西などでは「1月15日まで」という地域もあります。
ただし寒中見舞いとして出す場合は、
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全国共通の基準として
「1月8日以降~立春まで」
と考えておけば、ほぼ間違いありません。
寒中見舞いが活躍する主なシーンとは?
寒中見舞いは「年賀状の代わり」だけだと思われがちですが、実はさまざまな場面で使われます。
喪中で年賀状を出せなかったとき
もっとも多いパターンがこれです。
喪中の場合は年賀状が出せないため、
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年始の挨拶代わり
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無事に新年を迎えた報告
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相手への気遣い
として、寒中見舞いを送ります。
年賀状を出し忘れた・返しが遅れたとき
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年賀状を出しそびれてしまった
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相手から年賀状が来てから気づいた
このような場合も、「寒中見舞い」として送ることで、失礼のない対応ができます。
厳寒期の体調を気遣う季節の挨拶として
年賀状・喪中に関係なく、
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高齢の方
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病気療養中の方
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遠方の親戚
などに、純粋な季節の挨拶として寒中見舞いを出す方も増えています。
寒中見舞いは「2月に入っても出していい」の?
ここが多くの人が悩むポイントです。
2月3日ごろ(立春の前日)までは基本的にOK
先ほどお伝えした通り、
立春の前日までは寒中見舞いとして問題ありません。
そのため、
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2月1日
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2月2日
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2月3日
このあたりに投函しても、到着が立春直前であれば基本的にマナー違反にはなりません。
2月4日(立春)を過ぎたら「余寒見舞い」へ切り替える
立春以降は「寒中」ではなくなるため、
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❌ 寒中見舞い → マナー違反になる可能性あり
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✅ 余寒見舞い → 正しい表現
と切り替えるのが礼儀です。
「余寒見舞い」とは、
寒さが残る時期に出す挨拶状のことです。
余寒見舞いはいつまで出せるの?
余寒見舞いは、一般的に
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2月中旬~2月下旬ごろまで
を目安に出します。
遅くても
2月末までには投函を終えるようにしましょう。
寒中見舞いを出すのが遅れた時の正しい対処法
「もう立春を過ぎてしまった…」
「出そうと思っていたのに忘れていた…」
そんなときでも、適切な対応をすれば失礼にはなりません。
方法①「余寒見舞い」に変更する
最も自然で丁寧な対処法です。
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表書き:余寒見舞い申し上げます
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本文:寒さを気遣う言葉+近況報告
とすれば、違和感なく挨拶ができます。
方法② お詫びの一言を添える
どうしても寒中見舞いとして出したい場合は、
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「ご挨拶が遅くなり申し訳ありません」
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「寒さ厳しい折、失礼ながらご挨拶申し上げます」
など、遅れたことへのお詫びを一言添えると、印象が柔らぎます。
寒中見舞いの基本マナーとNG表現
「おめでとう」は絶対に使わない
寒中見舞いは年賀状ではありません。
そのため、
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あけましておめでとうございます
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謹賀新年
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賀正
といった表現はすべてNGです。
喪中相手には配慮した言葉選びを
喪中の相手には、
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お祝いの言葉を避ける
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年の初めという表現も控える
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相手の体調を気遣う言葉を中心にする
のが大切なマナーです。
差出人・日付の書き方にも注意
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日付は「令和〇年 寒中」などが無難
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具体的な日付は省略してもOK
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差出人はフルネームが安心
すぐ使える寒中見舞いの例文【シーン別】
喪中の相手に送る寒中見舞い例文
寒中お見舞い申し上げます。
厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
ご服喪中と伺い、年始のご挨拶を控えさせていただきました。
本年も変わらぬお付き合いのほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
寒さ厳しき折、どうかご自愛ください。
年賀状を出し忘れたときの例文
寒中お見舞い申し上げます。
ご丁寧な年賀状をいただき、ありがとうございました。
新年のご挨拶が遅くなり、大変失礼いたしました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。
ビジネス向け寒中見舞い例文
寒中お見舞い申し上げます。
旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
厳寒の折、皆様のご健康とご繁栄を心よりお祈り申し上げます。
寒中見舞いと年賀状・余寒見舞いの違い
| 種類 | 期間 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 年賀状 | 1月1日~7日 | 新年の挨拶 |
| 寒中見舞い | 1月8日~立春前 | 年賀状代わり・喪中 |
| 余寒見舞い | 立春後~2月末頃 | 遅れた挨拶・寒さ見舞い |
この違いを知っておくと、今後もう迷うことはありません。
よくある「寒中見舞い いつまで?」のQ&A
Q. 2月10日はもう寒中見舞いNG?
A. 原則としてNGです。
この場合は「余寒見舞い」に切り替えましょう。
Q. 3月に入ってしまったらどうする?
A. 季節の挨拶として
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「寒さも緩み、春の兆しを感じる頃となりました」
などの通常の挨拶状に切り替えるのが無難です。
Q. メールやLINEでも寒中見舞いは送っていい?
A. 親しい相手であれば問題ありません。
ただし、目上の方・ビジネス相手にはハガキが基本です。
寒中見舞いは何日までOK?出す時期・NG例・すぐ使える例文付き完全ガイドまとめ
寒中見舞いは、日本ならではのとても丁寧な季節の挨拶です。しかし、出す時期を間違えると、
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失礼になってしまう
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せっかくの気遣いが伝わらない
という残念な結果になってしまいます。
改めてポイントを整理すると、
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✅ 寒中見舞いは「1月8日~立春の前日まで」
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✅ 立春以降は「余寒見舞い」に切り替える
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✅ 遅れてもお詫びの一言があれば印象は良くなる
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✅ お祝い表現は絶対に使わない
この4つを押さえておけば、もう寒中見舞いで迷うことはありません。
今年はぜひ、相手の体調や気持ちを思いやる一通として、
心のこもった寒中見舞いを送ってみてくださいね。