新しい一年の幕開けに結婚する――
言葉だけ聞くと、とてもロマンチックですよね。
実際に「覚えやすい」「縁起が良い」「特別な記念日にしたい」という理由で元旦を選ぶカップルは多く、SNSや芸能人の報告も後押しし、人気が高まっています。
しかし、華やかなイメージとは裏腹に、元旦入籍には気づきにくい落とし穴がいくつも潜んでいます。
ここでは、実際の事例や公式文書の情報を踏まえながら、元旦入籍の“意外なデメリット”を分かりやすく整理しました。
1. 役所が休みで“その日のうちに確認してもらえない”
元旦は全国の役所が完全に閉庁しています。
休日受付ポストへ投函した場合、
書類チェックは年明けの業務開始日までストップ。
つまり…
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記入ミスがあっても誰もその場で指摘してくれない
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不備があると受理が遅れたり、最悪“入籍日が元旦じゃなくなる”
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年末年始は問い合わせも混雑して不安が長引く
というリスクがあります。
「手続きさえ出せば完了」ではなく、
“確認が遅れること自体がデメリット”という点は要注意です。
2. 税金の扱いがややこしくなることも
元旦に入籍すると、“新しい年の最初の日”の扱いになるため、
前年の扶養控除・配偶者控除には影響がありません。
会社員の場合は、
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年末調整が終わってからの入籍
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控除反映には確定申告が必要になる場合あり
というケースが出てきます。
大きな損になるわけではありませんが、
「手続きがひと手間増える」のは確かです。
3. 結婚記念日が“自由に祝えない日”になりがち
元旦は家族行事がぎっしり詰まった特別な日。
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初詣
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親族の集まり
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お正月のイベント
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店舗の休業や特別料金
このように、予定が重なりやすく、
「毎年夫婦でゆっくり過ごせない」という声も珍しくありません。
また、人気店が休みだったり、ホテルが高額だったりと、
記念日デートの選択肢が狭くなりがちです。
4. 親族・友人・職場へ“報告しにくいタイミング”
お正月は連絡がつきにくい時期。
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親族が帰省中で電話がつながらない
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LINEの返事が遅れて気まずくなる
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職場への報告が年明けになり「事後報告感」が出る
など、人間関係のタイミング調整が難しいという問題もあります。
事前に「元旦に入籍します」と伝えておくことで回避できますが、
忙しい年末にそれを徹底するのも大変です。
5. 年末年始の忙しさで準備が抜けがち
実際に元旦入籍をした人の中には、
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証人欄の記入漏れ
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印鑑の押し忘れ
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住民票など必要書類の取り忘れ
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年末の混雑で事前確認ができなかった
などのトラブルが多数報告されています。
元旦入籍は「勢いで決めがち」な傾向もあり、
準備不足がそのまま失敗につながりやすい点が大きなデメリットです。
6. SNSや芸能人の影響で“軽く決めてしまう”リスク
最近はSNSでの元旦入籍投稿が増え、
「特別感があって素敵!」と憧れだけで決める人も増加しています。
しかし実際には、
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事務作業が多くて大変だった
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想像より慌ただしくて思い出が残らなかった
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準備の大変さを甘く見ていた
という後悔の声も少なくありません。
話題性だけで選ぶと失敗しやすいというのは大切なポイントです。
元旦入籍のデメリット|特別な日だからこそ注意したいポイントまとめ
元旦入籍は特別で、縁起もよく、覚えやすい。
その魅力は確かにたくさんあります。
一方で、
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役所が休みで不備確認が遅い
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税金の扱いが複雑になる
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記念日がゆっくり過ごせない
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親族や職場への報告が難しい
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書類準備のミスが起こりやすい
といったデメリットを理解していないと、
「こんなはずじゃなかった」と後悔をしてしまうこともあります。
大切なのは、“納得できる日”を選ぶこと。
元旦にこだわる場合は、
事前準備をしっかり整え、書類チェックを早めに済ませ、
年末年始のスケジュールも余裕を持って組むのがおすすめです。
