「新しいパソコンが欲しいけど、一括で払うのはちょっとキツイ…」
「今月、急な出費が重なって楽天カードの支払いが心配…」
楽天カードを使っていて、こんな風に思ったことはありませんか?そんな時に便利なのが「分割払い」と「リボ払い」です。
でも、「どっちも手数料がかかるし、何が違うのかよくわからない」「リボ払いは怖いって聞くけど、実際どうなの?」と感じている人も多いはず。
この記事では、楽天カードの分割払いとリボ払いの違いを、20代〜30代のカード利用者のあなたにも分かりやすく、徹底的に比較解説します。それぞれの仕組みやメリット・デメリットを正しく理解して、自分に合った支払い方法を見つけ、楽天カードをもっと賢く使いこなしましょう!
【結論】分割払いとリボ払いの違いが一目でわかる比較表
まずはじめに、楽天カードの分割払いとリボ払いの違いをサクッと確認しましょう。一番大きな違いは「何を分割するか」という点です。
- 分割払い:「1回の買い物の代金」を、決まった回数で支払う方法
- リボ払い:「カードの利用残高全体」を、毎月一定の金額で支払う方法
この違いが月々の支払額や手数料にどう影響するのか、下の表で見てみましょう。
項目 |
分割払い |
リボ払い |
支払い回数 |
購入時に指定(3回〜36回など) |
原則、利用残高がなくなるまで継続 |
月々の支払額 |
ほぼ一定(購入金額と回数で決まる) |
ほぼ一定(自分で設定した金額) |
手数料 |
利用金額と支払い回数に応じてかかる |
利用残高全体に対してかかる |
総支払額 |
計算しやすい(購入時に確定) |
残高が増えると把握しにくい |
利用対象 |
1回の会計ごとに設定 |
複数の買い物をまとめられる |
管理のしやすさ |
支払い計画が立てやすい |
毎月の支出を平準化しやすい |
要するに、「支払いのゴールを決めて計画的に返済したい」なら分割払い、「毎月の支払い負担を一定に保ちたい」ならリボ払いが向いていると言えます。
分割払いとリボ払いはこんな人におすすめ
比較表の内容を踏まえて、それぞれどんな人におすすめなのか、具体的に見ていきましょう。
分割払いがおすすめな人
- 欲しい商品の金額と、いつまでに支払いを終えたいかが決まっている人
- 例:「15万円の最新スマホを1年(12回)で支払いたい」
- 支払い計画をきっちり立てて家計管理したい人
- 支払い回数と総支払額が最初に確定するので、見通しが立ちやすいのが魅力です。
- リボ払いの手数料が膨らむのが心配な人
- 分割払いはその買い物だけの支払いなので、他の買い物と合算されず、手数料の計算がシンプルで安心です。
リボ払いがおすすめな人
- 月々のカード支払額を一定にコントロールしたい人
- 例:「毎月のカード返済は、手数料込みで1万円くらいに抑えたい」
- 複数の買い物をしたが、月々の支払いを平準化したい人
- 今月は5万円、来月は1万円…といった利用額の波をならし、安定した支払いを続けたい場合に便利です。
- 急な出費が重なり、一時的に支払いの負担を減らしたい人
- 「あとからリボ」を使えば、一括払いで買ったものを後からリボ払いに変更し、当座をしのぐことができます。
そもそも分割払いとは?仕組みをわかりやすく解説
分割払いとは、1回の買い物代金を、自分で指定した回数に分けて支払う方法です。楽天カードの場合、3回以上の分割払いに対応しています。
例えば、12万円のノートパソコンを12回払いで購入した場合、元金1万円に毎回の手数料を加えて、12ヶ月かけて支払っていきます。支払い回数は、3回、5回、6回、10回…と最大36回まで選べます(※利用する店舗によって異なります)。
楽天カードの2回払いは手数料無料!
「一括は厳しいけど、手数料は払いたくない…」という時に覚えておきたいのが、2回払いまでは手数料が無料という点です。少しでも負担を分散したい場合は、まず2回払いが可能か確認してみましょう。
分割払いのメリット
- 支払い計画が立てやすい
支払い回数、月々の支払額、総支払額が購入時に確定するため、「いつ支払いが終わるのか」が明確で安心です。
- 高額な商品も手に入れやすい
一度に大きなお金を用意できなくても、月々数千円〜数万円の支払いで欲しかったものを購入できます。
- 手数料の計算がシンプル
手数料は、その買い物の金額に対してのみかかるため、計算が分かりやすく、管理が容易です。
分割払いのデメリットと注意点
- 3回以上の支払いは手数料がかかる
楽天カードの分割払い手数料は、実質年率12.25%~15.00%です。支払い回数が多くなるほど、手数料の総額は増えていきます。
- 利用できない店舗がある
お店によっては分割払いに対応していなかったり、選べる回数が限られていたりします。
- 支払いが重なると負担が増える
分割払いを頻繁に利用すると、それぞれの支払いが重なり、月々の合計支払額が思ったより高額になる可能性があるので注意が必要です。
楽天カードの分割払い手数料シミュレーション
実際にどれくらい手数料がかかるのか、シミュレーションしてみましょう。
【例】10万円の商品を10回払いで購入した場合
(実質年率15.00%と仮定)
項目 |
金額 |
利用代金 |
100,000円 |
分割払い手数料 |
7,050円 |
支払総額 |
107,050円 |
毎月の支払額 |
10,705円 |
この場合、手数料として7,050円を支払うことになります。購入前に楽天カード公式サイトの「[分割払い返済シミュレーション](https://www.rakuten-card.co.jp/adjustment/division-simulation/)」で試算してみるのがおすすめです。
「怖い」は誤解?リボ払いの仕組みと賢い使い方
リボ払いは「手数料地獄」「支払いが終わらない」といったネガティブなイメージがあるかもしれません。しかし、仕組みを正しく理解し、計画的に使えば、家計の強い味方になる支払い方法です。
リボ払い(リボルビング払い)とは、カードの利用金額や件数にかかわらず、あらかじめ設定した一定の金額を毎月支払っていく方法です。
例えば、「毎月の支払額を1万円」と設定した場合、利用残高が5万円でも20万円でも、基本的には毎月1万円(+手数料)を支払います。
リボ払いのメリット
- 月々の支払額がほぼ一定になる
利用額が増えても月々の支払額は急に変わらないため、毎月の支出を安定させ、家計管理がしやすくなります。
- 急な出費にも柔軟に対応できる
冠婚葬祭や家電の故障など、予期せぬ出費が重なっても、リボ払いにすることで当面の支払い負担を軽減できます。
- 繰り上げ返済で手数料を節約
ボーナスなどでお金に余裕ができた時に、まとめて返済(繰り上げ返済)することが可能です。これにより、手数料を節約し、支払い期間を短縮できます。
リボ払いのデメリットと「終わらない」と言われる理由
リボ払いが「怖い」「終わらない」と言われる最大の理由は、手数料が「利用残高全体」にかかるという仕組みにあります。
- 支払っても元金が減りにくい
月々の支払額には手数料が含まれているため、支払った金額がすべて元金の返済に充てられるわけではありません。特に利用残高が多いと、支払額の多くが手数料に消え、なかなか元金が減らない状況に陥ります。
- 残高を意識せず使いすぎてしまう
月々の支払額が一定なので、つい使いすぎている感覚が麻痺しがちです。気づいた時には利用残高が膨れ上がり、支払いが長期化してしまうケースが多く見られます。
これが、「払っても払っても終わらない」リボ払いのループの正体です。リボ払いを使う際は、常に利用残高を楽天e-NAVIなどで確認し、計画的に利用することが鉄則です。
楽天カードのリボ払い手数料シミュレーション
リボ払いの手数料は、楽天カードの場合実質年率15.00%です。
【例】10万円を利用し、毎月1万円ずつ支払う場合
(ショッピングリボ返済コース:10,000円)
支払回数 |
支払額(元金+手数料) |
手数料 |
支払後残高 |
1回目 |
10,000円 |
1,232円 |
91,232円 |
2回目 |
10,000円 |
1,125円 |
82,357円 |
3回目 |
10,000円 |
1,015円 |
73,372円 |
... |
... |
... |
... |
合計 |
11回 |
支払総額: 108,199円 |
手数料総額: 8,199円 |
このケースでは、支払いが完了するまでに11ヶ月かかり、手数料の合計は8,199円となります。先ほどの分割払い(10回)のシミュレーションと比較すると、手数料が少し高くなっていることがわかりますね。
【シーン別】どっちがお得?あなたに合う支払い方法の選び方
それでは、具体的なシーンを想定して、どちらの支払い方法がより適しているか考えてみましょう。
ケース1:10万円の家電を少しずつ支払いたい場合
→ 分割払いがおすすめ!
理由:
支払う対象(10万円の家電)と金額が明確なので、分割払いが向いています。例えば「10回払い」と決めれば、支払いのゴールがはっきりし、総支払額も購入時点で確定します。多くの場合、リボ払いよりも手数料を抑えられます。
ケース2:今月だけ出費が重なってしまった場合
→ 「あとからリボ」または「あとから分割」がおすすめ!
理由:
結婚式のご祝儀や旅行などで、今月だけ支払いが厳しい…という一時的な状況であれば、「あとからリボ」や「あとから分割」で負担を軽減するのが賢い選択です。ただし、これはあくまで緊急避難的な使い方。来月以降、余裕ができたらすぐに繰り上げ返済をして、手数料を最小限に抑えることを意識しましょう。
ケース3:複数の買い物をまとめて管理したい場合
→ リボ払いがおすすめ!(ただし計画的な利用が前提)
理由:
「3万円の服」「2万円の食事代」「5万円の家具」など、複数の買い物をした場合、それぞれを分割払いにすると管理が煩雑になります。リボ払いなら、これらの利用額をまとめて、毎月一定額で支払うことができます。
注意点:
この使い方は、利用残高が雪だるま式に増えやすい最も注意が必要なパターンでもあります。必ず楽天e-NAVIで利用残高を確認し、「今月はあといくらまでなら大丈夫か」を把握しながら利用しましょう。
楽天カードで支払い方法を変更するには?
支払い方法は、買い物をする前と後で設定・変更ができます。
買い物「前」に設定する方法
- 分割払い:お店のレジで「分割〇回でお願いします」と伝えるだけです。
- リボ払い:レジで「リボ払いでお願いします」と伝えます。また、楽天カードには「自動リボサービス」というものがあり、登録すると全ての1回払いが自動的にリボ払いになります。意図せずリボ払いになることを防ぐため、自分で設定した場合以外は登録しない方が無難です。
買い物「後」に分割・リボ払いに変更する方法(あとから分割・あとからリボ)
「一括で支払ったけど、やっぱり今月の支払いが厳しい…」という時に使える便利なサービスです。楽天カード会員専用サイト「楽天e-NAVI」から簡単に手続きできます。
- 楽天e-NAVIにログイン
- トップページの「お支払い関連サービス」から「あとからリボ払い」または「あとから分割払い」を選択
- 変更したい利用明細を選んで手続き
申込期限は、口座振替日の数日前まで(金融機関によって異なります)と短いため、支払いが難しいと感じたら早めに手続きを済ませましょう。
損しないのはどっち?楽天カードの分割払いとリボ払いを比較!手数料・支払い総額をチェックまとめ
今回は、楽天カードの分割払いとリボ払いの違いについて解説しました。
- 分割払い:ゴールが見える計画的な支払い。高額な商品を狙って買う時に。
- リボ払い:月々の支払いを安定させる家計管理のツール。急な出費の際に。
どちらが良い・悪いということではなく、それぞれにメリット・デメリットがあります。一番大切なのは、「手数料を払って、未来の自分からお金を前借りしている」という意識を持つことです。
楽天カードの分割払いとリボ払いの違いをしっかり理解し、自分の状況に合わせて賢く使い分けることで、あなたのキャッシュレスライフはもっと快適で豊かなものになります。まずは楽天e-NAVIで自分の利用状況を確認するところから始めてみましょう!