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もう失敗しない!冷凍シャケが崩れない、ふっくら美味しい焼き方のコツ

もう失敗しない!冷凍シャケが崩れない、ふっくら美味しい焼き方のコツ

冷凍庫にストックしてあると何かと便利な「冷凍シャケ」。忙しい日の夕食やお弁当の強い味方ですよね。でも、いざ焼いてみると「身がボロボロに崩れちゃった…」「なんだかパサパサで美味しくない…」なんて経験、ありませんか?

実はそれ、焼き方が間違っているだけかもしれません。

この記事では、冷凍シャケがなぜ崩れてしまうのか、その原因から徹底解説!そして、フライパンや魚焼きグリルを使った冷凍シャケの崩さない焼き方を、誰でも真似できる簡単な手順でご紹介します。

このコツさえ押さえれば、あなたも今日から焼き鮭マスター。冷凍シャケが、お店で出てくるような“ふっくらジューシー”な絶品おかずに大変身しますよ。

なぜ?冷凍シャケが焼くと崩れてしまう3つの原因

まずは、失敗の原因を知ることから始めましょう。「あ、これやっちゃってたかも!」と思い当たる節があるかもしれません。

原因1:急な温度変化による身の縮み

カチカチに凍ったシャケを、ジュージューと音を立てる熱々のフライパンに直接乗せていませんか?実はこれが、身崩れの大きな原因です。急激な温度変化に驚いたタンパク質が一気に縮こまり、身が割れたり反り返ったりしてしまうのです。

原因2:解凍時に出るドリップ(旨味成分)の流出

シャケを解凍したときに出てくる赤い水分、これが「ドリップ」です。このドリップには、シャケの旨味や栄養がたっぷり含まれています。間違った方法で解凍すると、この大切な旨味成分が水分と一緒に流れ出てしまい、結果として身がパサパサに。水分が抜けてもろくなった身は、焼くときのわずかな衝撃でも崩れやすくなってしまいます。

原因3.:何度もひっくり返してしまう

「中まで火は通ったかな?」「焦げてない?」と心配で、ついつい菜箸で何度もひっくり返してしまう…。その気持ち、とてもよく分かります。しかし、これも身崩れを引き起こすNG行動。加熱中の魚の身はとてもデリケートで柔らかいため、何度も触ることで自ら崩してしまっているのです。

【基本】凍ったまま焼く?解凍してから焼く?どっちが正解?

冷凍シャケを焼くときの永遠のテーマ、「凍ったまま」か「解凍してから」か。結論から言うと、どちらも正解です。あなたのライフスタイルや、どんな仕上がりにしたいかに合わせて使い分けるのが、賢い主婦の選択です。

忙しい朝に!「凍ったまま」焼くメリット・デメリット

解凍する時間がない!という忙しい朝やお弁当作りには、「凍ったまま」焼く方法が断然おすすめです。

メリット

デメリット

圧倒的に時短! 解凍の手間いらず

焼き加減の調整がやや難しい

旨味(ドリップ)が流出しにくい

生臭さが残りやすい場合がある

中まで火が通りにくいことも

ふっくら仕上げたいなら!「解凍してから」焼くメリット・デメリット

夕食のメインディッシュなど、時間をかけてでも美味しく仕上げたいときは、「解凍してから」焼くのがベストです。

メリット

デメリット

ふっくらジューシーな仕上がり

解凍に時間がかかる

焼きムラがなく、均一に火が通る

解凍方法を間違えるとドリップが出る

臭みを取る下処理ができる

【実践編】フライパンで簡単!冷凍シャケを崩さず焼く方法

後片付けも楽ちんなフライパンは、普段使いにぴったり。フライパンで冷凍シャケを焼くなら、崩さないためのコツが詰まった「凍ったまま」調理がおすすめです。

フライパンなら「凍ったまま」がおすすめ!

クッキングシートを使えば、皮がくっつく心配もなく、洗い物もさらに楽になりますよ。

手順1:冷たいフライパンに皮目から置く

絶対にフライパンを熱する前に、クッキングシートを敷き、その上に凍ったままのシャケを皮目を下にして置きます。これが、身を縮ませず、崩さないための最初の重要ポイントです。

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手順2:フタをして蒸し焼きでふっくら

フライパンにフタをしてから、弱火~中火にかけます。そのまま7~8分ほど、シャケの厚みを見ながらじっくり蒸し焼きにしましょう。この時、料理酒を大さじ1杯振りかけると、魚特有の臭みが和らぎ、仕上がりが驚くほどふっくらします。

手順3:最後に皮をパリッと仕上げる

シャケの身が全体的に白っぽくなり、8割ほど火が通ったらフタを開けます。フライパンに残った水分をキッチンペーパーでサッと拭き取り、最後に火を少しだけ強めて1~2分。このひと手間で、皮がパリッと香ばしく焼き上がります。ひっくり返す必要は一切ありません!

【実践編】魚焼きグリルで本格的に!冷凍シャケの美味しい焼き方

香ばしい焼き魚の香りを楽しみたいなら、やはり魚焼きグリルの出番。本格的な仕上がりを目指すなら、少し手間をかけて「解凍してから」焼くのが、崩さないための基本です。

グリルなら「解凍してから」が基本

グリルは直火で高温になるため、凍ったままだと表面だけが焦げて中が生焼け…という失敗につながりがち。均一に火を通し、ふっくら仕上げるために、事前に解凍しておきましょう。

手順1:焼く前にグリルの網を温めておく

シャケを乗せる前に、グリルを2~3分予熱して網をしっかり温めます。これだけで、皮が網にくっつくのを劇的に防げます。お酢やサラダ油をキッチンペーパーで薄く塗っておくのも効果的です。

手順2:皮目を上にして中火でじっくり

解凍したシャケから出てきた水分は、キッチンペーパーで丁寧に拭き取ります。これが臭みを抑えるポイント。両面焼きグリルの場合は皮目を上にして、中火で6~8分焼くのが目安です。

手順3:ひっくり返すのは1回だけ!

身崩れを防ぐ最大のコツは、「触りすぎない」こと。片面焼きグリルの場合は、まず身の面を4~5分焼き、返すのはその1回だけ。フライ返しを使うと、身を崩さずにきれいに裏返せます。皮目を4分ほど焼いて、美味しそうな焼き色がついたら完成です。

美味しさを逃さない!冷凍シャケの正しい解凍方法

「解凍」は、冷凍シャケを美味しく焼くための重要な下準備。旨味を逃さず、ふっくらした身を保つための正しい方法をマスターしましょう。

おすすめNo.1:冷蔵庫での低温解凍

一番確実で失敗がないのが、冷蔵庫での低温解凍です。焼く半日~1日前に冷凍庫から冷蔵庫のチルド室などに移すだけ。時間はかかりますが、温度変化が緩やかなため細胞が壊れにくく、ドリップの流出を最小限に抑えられます。

時間がない時に:氷水または流水で解凍

「解凍し忘れた!」そんな緊急時には、氷水または流水を使いましょう。シャケをポリ袋に入れて空気を抜き、口をしっかり縛ります。それを氷水を入れたボウルに浸しておくか、細く出した流水に当て続けます。30分~1時間ほどで解凍できます。

これはNG!電子レンジでの解凍は避けよう

手軽ですが、電子レンジでの解凍は絶対に避けましょう。加熱ムラができてしまい、部分的に火が通ってしまうだけでなく、旨味成分であるドリップが大量に流れ出てしまいます。せっかくのシャケがパサパサになる最大の原因なので、ぐっとこらえてくださいね。

焼いた鮭、どうしてる?美味しさ長持ちの冷凍保存術

多めに焼いた鮭も、正しく冷凍すれば美味しさをキープできます。忙しい日のお助けストックとして大活躍しますよ。

焼いた後の鮭も冷凍できる!ほぐし身にしてストックが便利

焼いた鮭の粗熱が取れたら、骨と皮を取り除き、身を粗くほぐします。この「焼き鮭フレーク」を1食分ずつラップに包み、フリーザーバッグに入れて冷凍庫へ。使うときは電子レンジで温めるだけ。おにぎりやチャーハンの具、サラダのトッピングなど、アレンジは無限大です。

Q&A|冷凍シャケのよくあるお悩み解決

最後に、冷凍シャケの焼き方に関する「これってどうなの?」という疑問にお答えします。

Q. 生臭さを取る下処理の方法は?

A. 解凍したシャケの臭みが気になる場合は、焼く直前に塩を軽く振って10分ほど置き、出てきた水分をキッチンペーパーで拭き取るのが効果的です。日本酒を振りかけるのもおすすめ。このひと手間で、仕上がりの風味が格段に良くなります。

Q. 中まで火が通ったか確認する方法は?

A. 一番確実なのは、身の一番厚い部分に竹串などを刺してみることです。スッと抵抗なく通り、刺したところから透明な肉汁が出てくれば火が通っている証拠。もし濁った汁が出てきたら、もう少し加熱が必要です。

もう失敗しない!冷凍シャケが崩れない、ふっくら美味しい焼き方のコツまとめ

冷凍シャケが崩れたりパサついたりする原因は「急激な温度変化」「ドリップの流出」「何度もひっくり返すこと」にあります。

焼き方は「凍ったまま」と「解凍後」の両方が正解で、時短やお弁当には凍ったまま、ふっくら仕上げたいときは解凍後がおすすめ。フライパン調理では冷たい状態から皮目を下に置き、蒸し焼きにして最後に皮をパリッと仕上げるのがコツ。グリルでは解凍後に予熱した網で焼き、返すのは1回だけにしましょう。

解凍は冷蔵庫での低温解凍がベストで、氷水や流水も可。電子レンジはNGです。

焼いた後の鮭はほぐして冷凍保存すると便利で、おにぎりや炒飯などに活用できます。少しの工夫で、冷凍シャケもふっくらジューシーな一品に仕上がります。

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