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転勤が決まったけど、挨拶状やスピーチはどんな話が良い?

ビジネス挨拶

転勤が決まると、引き継ぎや新たな業務を覚えるため、バタバタと忙しくなります。

転勤する人はお世話になった人たちへ転勤の挨拶や異動の挨拶をおろそかにしてはいけません。立つ鳥跡を濁さず・・・古い言葉ですが、ビジネスマンは人とのお付き合いは大切にしなくてはいけません。挨拶状や元の職場での最後の挨拶、転勤先での赴任挨拶は早めに準備するようにされるといいでしょう。

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転勤の挨拶状を準備

転勤が決まったら、これまでにお世話になった相手に感謝の気持ちを伝えるとともに転勤することを知らせる心のこもった挨拶状は大切です。

異動時の挨拶状を書くポイントは、『お礼とご挨拶の言葉』を述べ、『今後の目標・抱負』を盛り込むことです。例文をひとつご紹介いたします。

拝啓
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げますさて 私こと
このたびの異動により○○勤務を命ぜられ過日着任いたしました。
○○在勤中は公私にわたり格別なご厚情を賜り
ありがとうございました。厚くお礼申し上げます。
新任地におきましても精励いたす所存でございます。
今後ともご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます
まずは略儀ながらお礼かたがたご挨拶申し上げます
敬具
○○年○○月

例文をもとに、どのような文章を入れていったらいいのか見ていきましょう。

頭語と結語を決ったペアが必ずはいります

頭語と結語とは、手紙やビジネス文書、挨拶状などの最初と最後に入れる単語です。
必ず、決まったペアで用いられます。一般的には、拝啓、敬具を用いられることが多いです。

事例 頭語(とうご) 結語(けつご)
一般的な場合 拝啓 敬具
丁寧な場合 謹啓 敬白、または謹白
時候の挨拶を省略する場合 前略 草々
返信・返事に用いる場合 拝復 敬具

冒頭には簡単に時候の挨拶を

冒頭には時候の挨拶をいれます。時候の挨拶の例を参考に挨拶文を組み立てて行きましょう。

時候の挨拶の例
1月 ・新春の侯
・初春とはいえ厳しい寒さが続いております。
・寒に入り寒さひとしお厳しくなってきました。
2月 ・立春の侯
・暦の上に春は立ちながらまだまだ寒い日が続いております
・春の陽気が待ち遠しい今日この頃、いかがお過ごしですか。
3月 ・早春の侯
・春草萌えいづる季節を迎え、貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
・春寒次第に緩み、一雨ごとに春の息吹が立ち込めてまいりました。ご一同様には、ますますご壮健のことと存じます。
4月 ・陽春の侯
・花冷えの時節でございますが、ご家族の皆様には、ますますご健勝のことと存じます。
・花の盛りもいつしか過ぎて、行く春を惜しむ季節となりました。その後、お元気でいらっしゃいますか。
5月 ・新緑の侯
・青葉若葉の好季節、皆様におかれましては、なお一層ご活躍のことと拝察いたしております。
・若葉萌える好季節となりました。皆さんお変わりございませんか。
6月 ・梅雨の侯
・爽やかな初夏を迎え、貴社いよいよご清祥のこととお喜び申し上げます。
・すがすがしい初夏の季節となりました。皆さんいかがお過ごしですか。
7月 ・盛夏の侯
・蝉の声に暑さを覚える今日此頃、先生には、ますますご活躍のこととお喜び申し上げます。
・うだるような暑さが続いておりますが、お変わりございませんか。
8月 ・残暑の侯
・残暑厳しき折、ご家族の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
・堪え難い暑さが続きますが、皆さんおそろいで賑やかにお過ごしのことと思います。
9月 ・秋涼の侯
・初秋の候、皆々様におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
・秋風が心地よい時節となりました。ご家族の皆様、お元気でいらっしゃいますか。
10月 ・秋冷の侯
・天高く馬肥ゆる秋、皆様にはますますご壮健のことと拝察いたします。
・さわやかな秋晴れの続く今日此頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
11月 ・晩秋の侯
・菊花薫る季節、ご家族様にはますますお健やかにお過ごしのことと存じます。
・ゆく秋の寂しさ身にしみるころ、皆様いかがお過ごしでしょうか。
12月 ・初冬の侯
・師走の候、皆様におかれましては、ますますご清祥のことと心よりお喜び申し上げます。
・寒さもひとしお身にしみるころ、皆様いかがお過ごしでしょうか。

春であれば、「陽春の侯」「桜の花のたよりが聞かれる頃になりました」「花の色が美しい季節になりました」から選ぶと書き出しが決まって、先の文章が浮かびやすいですよね。

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時候の挨拶に続いて、以下のような挨拶文を入れることもあります

①先方の商売繁盛や事業の安泰を歓ぶ挨拶文を用いることもあります。
【挨拶文の一例】
「貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます」
「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」

②先方の安を気づかう挨拶文を入れることもあります。
【挨拶文の一例】
「◯◯様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます」

これらの文は、決まった文章なので前後の繋がりをみて入れましょう。

異動になった月日

異動した月日を入れます。

新任地

○○支店XXXXXXX勤務を命じられ過日着任いたしました。

お世話になったお礼

○○○○在任中は、いろいろとお世話になりありがとうございました。

新生活への抱負

新任地におきましても、今まで以上に業務に精励する所存でございます。

変わらぬおつき合いのお願い

今後とも変わらぬ ご指導ご交誼の程よろしくお願い申し上げます。

新しい住所、あなたの氏名

○○商事名古屋支店営業ニ課
〒郵便番号 名古屋市中区◯−◯−◯
電話 ◯◯◯−◯◯◯−◯◯◯◯
山田 裕子

これらの内容を含んだ挨拶状を作られるといいでしょう。会社関係のほか、友人やお世話になった方にも挨拶状を贈られる場合は、ビジネスライクな文章と柔らかな表現の文章の両方を作り、送り分けるといいと思います。引っ越しされるニュアンスの挨拶状でもいいかもしれません。

 

転勤の挨拶にはどんな話をしたらいいでしょう

親しい仲間への挨拶なので、思い出をもとに話をされるといいでしょう。エピソードと仲間一人ひとりの名前をからめて、ちゃんと相手を見て話すことが大切です。何年か一緒に働いてきた仲間なので、話も一つに絞るのが大変かもしれませんが、問題などではない皆がほんわかするようなエピソードを交えるといい挨拶になると思います。

「感謝を伝えさせて頂きます。本社に戻っても皆さんのことはけっして忘れません。長い間、ありがとうございました。」このように、最後は感謝を伝えられればいい挨拶になるでしょう。

 

転勤先で初めてする挨拶の内容は

転勤先の職場の雰囲気を感じて前向きな言葉を述べるようにするといいと思います。聞く人が期待と信頼を感じる内容になっているといいですね。例文では、信頼、一緒にといった言葉を使い、お力添えをいただきたいと綴っています。

前支店長が築き上げたチームと皆さま1人1人を信頼し、一緒に切磋琢磨していきたいと思います。みなさまに教えてもらうことや、不慣れな部分もたくさんありますが、お力添えをいただきたいと思います。ご協力よろしくお願いいたします。

転勤先での挨拶には、親しみやすさを押し出した内容もいいですね。上司として新しい勤務先に溶け込んでいくという前向きな雰囲気を感じます。使っている言葉はとてもわかりやすいので、親しみも感じて印象に残る挨拶になりました。

『このたび、○○という大役を拝命いたしました。この仕事は、わが社の売上を担う重要な部署ということで、この話を聞いた時はプレッシャーに感じる事もありました。
でもこの部署について理解を深めていく中で、皆様の能力とやる気があればできるのでは、という自信に変わりました。今後は部長として皆さんにプレッシャーをかけることもあると思います。皆さまも私にどんどんプレッシャーを与えてください。プレッシャーを自信に変えていけるよう、全力で取り組んでいこうと思います。皆さん、どうぞよろしく。』

転勤先での立場によって言葉も選ばれると思いますが、わかりやすい親しみやすい言葉を使われると聞いている側の緊張が減ります。早く馴染んで力が出せるよう挨拶は笑顔でされるといいでしょう。

転勤が決まったけど、挨拶状やスピーチはどんな話が良い?のまとめ

大勢の前で自分の心境を話すのはとても緊張することですが、前もって準備できていれば安心できますよね。
挨拶状と挨拶スピーチのひな形と入れたら印象のいい文章をご紹介いたしました。まずは、順番に並べていって、あなたの話やすい文章に修正して頂ければ相手に伝わる挨拶文ができるはずです。

自信をもって皆さんの前でご挨拶してください。頑張ってください。

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