スーパーで青梅を見ると気持ちがざわつきませんか?
梅干しの時期が来たんだな~って、毎年5月中ごろになると感じます。
梅は梅雨まえの季節を感じる食べ物ですよね。
自分はまだ漬けた事がないけど、親御さんが漬けてたのは見てたり、実家に戻ると食べてるって方は多いのではないでしょうか?
梅干しは、夏の熱中症対策にいい食べ物ですし、夏バテしたときの料理にちょっと付け足しするといい食材でもあります。
市販の梅干しもおいしいものがたくさんありますが、自分で漬けた梅干しはまた格別です。
いましか作れない梅干しですので、興味が出ましたら思い切って漬けてみることをオススメします。
梅干しのすごい栄養とは?
すっぱくて苦手な方も多い梅干しですが、実はとってもカラダにいい食材なんです。
梅干しとしてそのまま食べてもいいですし、焼くとダイエット成分のバリシンが増えることがわかって、ひそかにダイエットしたい方がきれいになっていると言われています。
通常の梅干しが苦手な方は、梅干しのはちみつ漬けなど甘い味もありますので、美容や健康のために日本のスーパーフードの梅干しを食生活に取り入れられるといいと思いますよ。
クエン酸
梅干しはすっぱいですよね。これはクエン酸によるものです。疲労回復作用や抗酸化作用、殺菌効果に効果があります。
お弁当に梅干しを入れることで、菌の増殖を防ぐことができます。
特に、梅雨時や夏場は梅干しを1つ入れておくと体調にもいいですよ。
食物繊維
食物繊維には水に溶ける 「水溶性食物繊維」 と水に溶けない「不溶性食物繊維」 があります。
それぞれ体内での働きが違いますが、梅干しには両方がバランスよく含まれています。
梅干しには、肥満防止や腸の動きを活発にしてくれる食物繊維がバランスよく入っているので、ダイエットにもいいと言われていますよ。
カリウム
カリウムが不足すると、痙攣やむくみを感じやすくなります。カリウムは腎臓の余分な老廃物を尿に排泄する働きをしてくれますので、1日一粒は梅干しをとると不調を軽減できると思います。
ナトリウム
食塩は梅干しに含まれているとすぐわかりますよね。
多く摂取することは、逆にカラダにとっていいことではありませんが、特に夏場、汗をかく時期はナトリウムと水を積極的に取る必要があります。
熱中症にならないためにも、梅干しを1日に一粒は食べるといいでしょう。
果実酒瓶で梅干しを漬ける方法
スーパーやコンビニでも今では手に入る梅干しですが、毎日食べようと思うと意外とお財布に響きます。
梅干しになる前の、青梅を手にできる時期になりましたら自分で梅干しを漬けてみてはいかがでしょうか?
用意するもの
- 梅 (完熟梅) 2kg
- 粗塩 (あら塩) 360~400g
- 焼酎 (度数35%以上) 少量(消毒用)
- 果実酒瓶 5リットル瓶
- 厚手のビニール袋 2枚
梅干しの漬け方
道具の消毒
梅干し作りで最も注意しなくてはいけないことは、カビです。
使う道具類は、熱湯やアルコール度数の高い焼酎などをふり掛けて消毒します。
果実酒瓶は、きれいに洗いぬるま湯で瓶を温めたあと、熱湯をふり掛けて消毒します。果実酒瓶に急に熱湯をかけると割れる危険がありますので、急激に熱湯をかけてはいけません。果実酒瓶の蓋も忘れずに熱湯で殺菌しておきましょう。
果実酒瓶の中の水分は捨てて、水気がない状態にしておきます。
梅の水洗い
梅がすべて入るサイズのボウルに水を入れ、軽く洗います。最後に水流で梅の汚れををすすぎます。
清潔なふきんやクッキングペーパーなどで、水気をふき取ります。ザルに梅を入れてしばらく乾かしますが、天日で乾かすと梅が痛みますので日陰で乾かした方がいいです。
青い梅はアク抜きをする・・・と言われる記事をよく見ますが、適期に収穫された梅なら、水洗い後、アク抜きはしなくてもOKです。
ヘタ取り
梅のヘタを竹串を使って取り除きます。
竹串がなければ、爪楊枝でも大丈夫です。
容器に梅と塩を入れる
果実酒瓶の底にあら塩を振り入れます。その上に梅、塩、梅、塩・・・と交互に入れます。
梅と梅に隙間が無いように塩を入れ、上に行くほど塩の量を増やしていきます。
重石(おもし)を乗せる
梅干しを漬けるときに重石を通常は乗せますが、瓶で漬ける場合は、適当な重石がないので、水を使います。
厚手のビニール袋2枚を重ねて、瓶に入れます。そこに水を入れて重石とします。ただ、梅に水を入れてはいけないので、注意が必要です。
保管方法
日陰の涼しい場所で保管してください。2日目以降は梅と梅酢が混ざるように毎日瓶を回してよくかき混ぜてください。3~5日すると梅酢が上がって来ます。
保管するときの注意は、重石用の水袋は容器に入れたままで、常に梅が梅酢に浸かっている状態をキープします。カビがはえると大変なので、まめにチェックしましょう。もしも、梅酢の表面に白いカビが発生したら、すぐすくって捨てて下さい。
梅や梅酢全体にカビが広がっている場合は、取り返しがつかなくなるかもしれません。
そうならない為に、まめに確認するようにしましょう。
また、梅酢が早くあがってこないと梅が痛んでしまう可能性がでてきます。足りない場合は、重石を増やしましょう。
土用干し(天日干し)
漬け始めて1ヶ月程度が経って、晴天が4日くらい続きそうな日に天日干しを始めます。竹ザルに、梅を重ならないように広げて乾かします。
【1日目】ザルに梅を間隔を開けて平らに並べ日光に当て干します。
1日に一回は、裏返します。梅はやわらかく敗れやすいので、やさし~く取り扱いましょう。
夕方になる前に屋内に取り込み、梅酢の入った容器に梅を漬け戻します。
【2、3日目】干し方は、1日目と同じ。
日中は1日目と同様に干し、夜はそのまま干したままにして夜露にあてます。
万一の雨に備えて、夜間は屋内か屋根のある場所に移動させておきます。
【4日目】自分の好みの乾燥具合になったところで取り込みます。
しっとりめが良ければ朝に、乾きめが良ければ夕方に取り込むといいです。
4日連続で晴れ日にならなかった場合は、室内で保管して晴天になったら続きを行います。
梅干しには、新聞を軽くかぶせておきましょう。
完成した梅干しの保存方法
ガラスや陶器、プラスチックなどの密閉できる保存容器に入れて冷暗所、または冷蔵庫で保管できます。
しばらく寝かすことで、まろやかになってきます。食べごろは、お好みでどうぞ。
塩分が強いと感じられましたら、水で戻して食べることもできますよ。
お好みでどうぞ。
梅干し漬けの注意すること
塩分を気にしてらっしゃる場合も、梅干しを漬けるときは、たっぷり塩を使いましょう。
漬込み時に塩を減らすとカビを発生させてしまうかもしれません。
塩分が気になる方は、漬かってから塩抜きをするといいですよ。
正しい塩抜きの仕方
- 梅干し500gに対し、3リットルの水を用意します。
- 水に塩小さじ1を入れてかき混ぜます。
- 2の塩水に梅干しを入れて、12時間後に塩水を捨てます。
- 3をもう一度行います。
これで、完成です。
24時間後に10%ほどの塩分に塩抜きできたことになります。
梅干しを果実酒瓶で漬ける方法と梅の栄養で健康にまとめ
梅干しの漬け方って難しくないことは伝わりましたでしょうか?
梅干しをそのままは食べないけど、そうめんの薬味にしたり、サラダにふりかけたりしてなにげに食べている方も多いと思います。夏場は熱中症対策としても重宝される梅干しですが、漬けるならいまの時期なので、ご興味がありましたらスーパーで梅を買ってチャレンジしてみてください。
梅干しの賞味期限はほぼ無制限です。塩がしっかり漬かっていれば痛むことはありませんから、何年ものって食べ比べることも出きる面白い素材です。