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鏡餅の正しい飾り方とは?NGな日や場所・意味まで徹底解説!

鏡餅の正しい飾り方とは?NGな日や場所・意味まで徹底解説!

鏡餅 飾り方に決まりがあるって知っていましたか?

「とりあえず毎年なんとなく飾ってる…」という方、実は意外と多いんです。

ですが、鏡餅には飾る場所・向き・タイミングなど、昔から受け継がれてきた意味と作法がちゃんとあるんですよ。

この記事では、そんな「鏡餅の飾り方」にまつわる基本ルールから、飾り終えたあとの鏡開きのことまで、まるっとわかりやすくご紹介します。

「知らなかった!」が「やってみたい!」に変わるはず。

今年のお正月は、正しい飾り方で年神様をしっかりお迎えして、気持ちの良い一年のスタートを切りましょう。

読み終わる頃には、あなたもきっと「来年はもっと丁寧に飾ってみようかな」って思えるはずですよ。

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鏡餅の飾り方には決まりがあるって知ってた?

鏡餅の飾り方には、実はきちんとした意味やマナーがあるんです。

なんとなく飾っていた…なんて方も多いかもしれませんが、この記事では、基本から丁寧にご紹介していきますね。

鏡餅の正しい置き場所とは?

鏡餅は年神様をお迎えするための大切なお供え物です。

そのため、置き場所には「清らかさ」と「格式」が求められます。

一般的には、床の間が最もふさわしい場所とされています。

ですが、最近は床の間がないお宅も多いので、そういった場合は家族が集まるリビングの棚の上神棚・仏壇などでもOKなんですよ。

ただし、テレビの上冷蔵庫の上など、騒がしくて高すぎる場所、あるいは見下ろすような低すぎる場所は避けましょう。

鏡餅は、神聖な存在である年神様が「降りてくる」場なので、私たちが見上げるような高さが理想なんですよね。

わが家はリビングの本棚の上がちょうどよくて、そこに飾るようにしています。みんなが自然と目に入る場所って、やっぱりいいですよ~!

飾る方角や向きに意味がある理由

鏡餅の飾り方で意外と見落とされがちなのが「向き」なんです。

伝統的には、**恵方(その年の吉方位)**か、東向きまたは南向きに飾るとよいとされています。

なぜ東かというと、東は太陽が昇る方角、つまり「始まり」や「新しい命」を象徴する方向だからです。

そして南向きは、日が最も長く当たる方角として「繁栄」や「明るさ」の象徴なんですね。

方角に悩んだら、無理に細かく気にするよりも、「心地よく年神様を迎えられる場所かどうか」を基準に選ぶといいですよ。

ちなみにうちでは毎年、恵方を調べてその方向に向けて飾っています。

スマホアプリで簡単に確認できるので、ぜひやってみてくださいね!

飾ってはいけない日があるってホント?

はい、本当なんです!

鏡餅を飾るのにふさわしくない日があるというのは、意外と知られていないかもしれません。

まずNGとされるのが、12月29日と31日です。

29日は「二重苦(にじゅうく)」に通じて縁起が悪いとされ、31日は「一夜飾り」といって、葬儀を連想させる不吉な飾り方とされているんです。

じゃあいつ飾るのがベストかというと、12月28日までに飾るのが理想。

地域によっては、「29」を「ふく(福)」と読んで縁起が良いとするところもあるので、柔軟に考えても良いかもしれませんね。

私は毎年28日に飾るようにしています。「そろそろ年末だな〜」って感じがして気持ちも整うんですよ。

三方や奉書紙など飾り道具の意味とは

鏡餅を丁寧に飾るなら、**三方(さんぽう)と呼ばれる台に乗せて、奉書紙や四方紅(しほうべに)**を敷くのが正式なスタイルです。

道具名 意味・用途
三方 神事で使う台。神聖な場所で用いられる。
奉書紙 清浄を表す白い紙。餅の下に敷く。
四方紅 四辺が赤く縁取られた紙。災いを防ぐ意味。

これらの道具は、スーパーやホームセンターで手軽にセットで買えるので、気軽に取り入れてみてください。

ちなみに、紙を敷くだけでも「心を込めて飾っている」という印象になります。

うちは去年から四方紅を使っていて、赤が入ることで見た目も華やかになるんですよ〜!

縁起物(橙・裏白・昆布など)の飾り方

鏡餅の上に乗っている「橙(だいだい)」や、「裏白」「昆布」などには、ちゃんと意味があるんですよ。

縁起物 意味
「代々」家が続くようにという願い
裏白 清廉潔白・夫婦円満を表す
譲り葉 家督を譲る、子孫繁栄の象徴
昆布 「よろこぶ」に通じる縁起物

こうしたアイテムを鏡餅の周りに飾ることで、ただの餅ではなく「神聖なお供え物」として完成するんです。

うちの子どもが「これなに?」って聞いてくるので、一緒に意味を調べてお話しすると、すごくいい学びの時間になりますよ!

どの部屋に飾る?家庭内のおすすめスポット

鏡餅は1つだけでなく、複数飾っても問題ありません

メインは床の間やリビングに。その他にも、台所、書斎、子ども部屋、玄関など「年神様に来てほしい場所」に飾るとよいとされています。

注意点は、うるさすぎる場所(テレビの前など)や汚れやすい場所は避けること。

それぞれの部屋に合ったサイズの鏡餅を選ぶと、見栄えも良くなりますし、家族みんなが年神様を意識できるようになりますよ。

私は台所と子ども部屋にも小さな鏡餅を飾っています。小さくても、気持ちがこもっていればOKです!

複数飾っていいの?部屋ごとの飾り方のコツ

もちろん、鏡餅は複数飾ってOKです!

大きなものを1つ飾るのも素敵ですが、小さめの鏡餅を複数配置することで、家中に「福を呼び込む空間」が広がります。

部屋ごとのポイントは以下の通り👇

部屋 飾り方のポイント
リビング 家族の集まる中心地。メインの鏡餅を飾る
台所 火の神様を迎える場所。小型の鏡餅を
玄関 神様の入り口。最初に目に入る位置に
子ども部屋 子孫繁栄の願いを込めて、小さな餅を

それぞれの部屋に思いを込めて飾ると、気持ちもすごく整いますよ。

ちなみに、わたしは子どもと一緒に飾りながら「どんな年にしたいか」話す時間がすごく好きなんです。ぜひやってみてくださいね!

意外と知らない鏡餅の意味と由来

鏡餅には、古くからの深い意味と由来が込められています。

ただの「お正月飾り」としてではなく、その背景を知ることで、毎年の飾り付けがもっと心のこもったものになりますよ。

鏡餅はなぜ2段重ねなのか?

鏡餅が2段重ねなのには、ちゃんとした意味があるんです。

上の餅は「陽(天)」、下の餅は「陰(地)」を表しており、この2つを重ねることで宇宙や世界の調和を象徴しているとされます。

また、一説では「過去と未来」や「円満な夫婦」を表しているとも言われていて、いずれにしても、丸く平和な形を2つ重ねることに意味があるんですね。

さらに、餅の形が「鏡」に似ていることから、神様が宿る神聖なものとされるようになりました。

昔の人って、見た目の美しさだけじゃなく、ちゃんと意味を持たせていたんだなって感心しちゃいます。

我が家でも子どもに「なぜ2段なの?」と聞かれて、説明したらすごく興味を持ってくれましたよ!

鏡餅の「鏡」ってどういう意味?

そもそも「鏡餅」の「鏡」って、何を意味しているの?と思いますよね。

実は、古代の日本において「鏡」はとても神聖な存在でした。

鏡は「神が宿るもの」とされ、神事でも使われてきた重要な神器(しんき)なんです。

三種の神器のひとつでもありますよね。

そのため、鏡餅もただの餅ではなく、「神様の依り代(よりしろ)」=神様が一時的に宿る場所としての役割を持っているのです。

新年に年神様を迎えるために、神様が降りてこられる「場」として鏡餅を飾る、というわけですね。

なんとなく置いていた鏡餅が、急に「神様の座布団」みたいに見えてきませんか?

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鏡餅に橙を載せる本当の理由

鏡餅の上にちょこんと乗っている橙(だいだい)、実はこれ、ものすごく意味深い縁起物なんです。

「橙」は「代々」とも書かれ、「代々家が続きますように」「家族の繁栄が末永く続きますように」という願いが込められています。

さらに、橙の果実は木から落ちにくく、数年にわたって枝に実をつけ続けることから「長寿」や「継続」の象徴とされています。

だからこそ、鏡餅に橙を載せることで、「家族が健康で、代々にわたって栄えるように」と祈るんですね。

うちは毎年、生の橙が手に入らないときは代用品の蜜柑で代用していますが、意味を込めて飾るとやっぱり違うなぁと感じますよ。

昔の人が大切にした鏡餅の精神性

鏡餅には、日本人が大切にしてきた「精神性」が詰まっているんです。

たとえば、鏡餅は「自分の姿を映す鏡」のように、新年にあらためて自分と向き合うという意味もあるんですよ。

また、円形の形は「和」を表し、「角が立たない」=人間関係や家族関係が円満であることを象徴しています。

こういった象徴を、ただ飾るだけじゃなく、自分たちの心に取り込んでいくという意識が、昔の日本人にはあったんですね。

今の私たちも、「形だけのお正月」にならないように、この意味を少しでも感じて飾っていきたいなぁと改めて思います。

鏡餅に隠された「家族繁栄」のメッセージ

鏡餅に込められている一番大きなメッセージ、それは「家族の繁栄」なんです。

2段の餅、橙、譲り葉、裏白などの飾りすべてが、「家族みんなが元気に、仲良く、長く続いていきますように」という願いにつながっています。

とくに「譲り葉」は、新しい葉が出てから古い葉が落ちることから、「代々の家系がうまく引き継がれていく」ことを表します。

これって、現代の私たちにもグッとくる考え方ですよね。

うちでも、子どもに「これは家族が仲良く続くようにって意味なんだよ」と話すと、ちゃんと手を合わせてくれて、なんだか嬉しくなりました。

なぜ神棚や床の間に飾るようになったのか

鏡餅を飾る場所として「神棚」や「床の間」が選ばれるのは、その場所が神聖な空間だからです。

神棚は言わずもがな、神様をお迎えする場所。

床の間は、和室の中で最も格式の高い空間とされ、昔はお客様や神様をもてなす「座」のような存在だったんです。

だからこそ、年神様をお迎えする「鏡餅」は、そういった神聖な場所に飾るのがふさわしいというわけなんですね。

今では床の間がない家庭も多いですが、「その部屋の中で最も落ち着いた場所」に飾る意識が大切ですよ。

鏡餅を飾る意味を子どもにも伝えよう

鏡餅の意味を子どもたちに伝えることも、とても大切なことです。

「これは神様のためのごちそうなんだよ」「みんなの健康をお願いしてるんだよ」と伝えるだけで、子どもたちの意識もガラリと変わります。

最近では、おしゃれな鏡餅セットやキャラクター付きのものもありますが、意味を伝えることで「ただの飾りじゃない」ことを理解できるんです。

我が家では、毎年飾り付けのときに一緒に意味を話しながら、「今年はどんな1年にしたい?」って会話をするようにしています。

お正月の準備が、家族の「心をつなぐ時間」になっているんですよ~!

鏡餅を飾った後はどうする?鏡開きと食べ方のマナー

鏡餅は飾るだけでなく、「食べてこそ意味がある」と言われています。

年神様からの「お下がり」として、ありがたくいただくことで、その年の福や健康を体に取り込むことができるんですよ。

それでは、鏡開きやその後の食べ方について詳しく見ていきましょう!

鏡開きっていつやるの?

鏡餅を食べる行事「鏡開き」は、地域によって日程が少し異なりますが、一般的には1月11日に行います。

この日は、年神様が家を離れるとされる「松の内(まつのうち)」が明けた後。

つまり、年神様が宿った鏡餅を下げていただくのにふさわしいタイミングなんですね。

関西地方では1月15日20日に行うこともあるので、お住まいの地域の風習も確認してみてください。

「鏡開き」は「鏡を割る」と書きません。

武家の時代、縁起を担いで「割る」ではなく「開く」と言い換えたのが由来です。

日本人らしい、言葉の丁寧さが感じられますよね。

うちの家では、11日の朝に「今日は鏡開きだよ〜」って声かけして、家族みんなでいただくのが恒例行事になってます!

包丁はNG?正しい割り方のマナー

ここで注意したいのが「割り方」です。

鏡開きでは包丁を使わないのが正式な作法とされています。

これは、刃物を使うことが「神様との縁を切る」ことにつながるとされているからです。

そのため、木槌や手で丁寧に餅を割るのが伝統的な方法なんです。

最近は鏡餅も市販のプラスチック容器に入っていたり、切り餅タイプになっていたりしますが、できれば少しでも「手で割る」感覚を味わいたいですね。

硬くなっている場合は、軽く湿らせてから布巾をかけておくと、柔らかくなって割りやすくなりますよ。

私はトンカチ代わりにすりこぎ棒を使ってます(笑)叩くというより「開く」気持ちでどうぞ!

鏡餅を美味しくいただく定番レシピ

鏡開きで割ったお餅、せっかくなら美味しくいただきたいですよね!

定番は、やっぱり「雑煮」や「おしるこ」。

レシピ名 説明
お雑煮 野菜や出汁と一緒に煮て、優しい味でいただくお正月の定番。地域ごとに具材が違うのも面白い!
おしるこ 甘い小豆の中にお餅を入れて。お祝いごとにぴったりな和スイーツ。
きなこ餅 軽く焼いた餅に砂糖と塩を混ぜたきなこをまぶして、子どもにも大人気。

我が家では、鏡開きの日に朝は雑煮、夜はぜんざいにして、1日で2回楽しんじゃいます。

神様からのお下がりだから、どの料理も特別な気持ちで食べられるんですよね。

鏡餅を食べる意味とは?

鏡餅を食べることには、ちゃんとした「意味」があります。

それは、「年神様の力を身体に取り込む」という願いが込められているから。

年神様はお正月の間、鏡餅に宿るとされているため、そのお餅をいただくことで、神様の加護をいただけるという考えなんです。

だからこそ、「残さず丁寧にいただくこと」がとっても大切。

食べることで、その年の無病息災・家内安全・五穀豊穣を願うという、昔からの知恵が息づいているんですね。

子どもたちにも「これは神様のお下がりだからね」と伝えると、自然と手を合わせてくれたりして、すごくいい時間になりますよ。

硬くなった鏡餅の活用アイデア

とはいえ、鏡餅ってけっこう硬くなってしまいますよね…。

そんなときのために、いくつか活用アイデアをご紹介します👇

  • 電子レンジで加熱:水で濡らしてラップしてチンすれば、もちもち復活!

  • 揚げ餅(おかき):小さく割って、油でカラッと揚げれば即席あられに。

  • グラタンやスープに入れる:とろける食感が洋風メニューにも合う!

わたしは、余った餅をおろしポン酢と一緒に食べるのもお気に入りです。

柔らかくする手間はありますが、それもまた「丁寧にいただく」ってことですからね♪

残った鏡餅はどう処分するべき?

食べきれなかった場合、「捨ててもいいのかな…?」と悩む方もいるかもしれませんね。

鏡餅は神様のお下がりなので、できるだけ「食べて供養する」のが理想です。

でも、どうしても残ってしまった場合は、塩で清めてから処分する方法が一般的。

もしくは、神社の「どんど焼き」などに持って行って焚いてもらうのもいいですよ。

間違ってもそのままゴミ袋にポイ…なんてことは避けてくださいね。

大切なのは、「感謝の気持ちをもって手放すこと」ですから。

家族で楽しめる鏡開きのすすめ

鏡開きって、ちょっとした行事だけど、家族で楽しめる素敵な時間になります。

お餅を割って、意味を話し合って、一緒に食べる。

たったそれだけでも、「お正月が終わったなぁ」「また新しい年が始まったんだな」って実感できます。

子どもにとっても、季節や行事を学ぶ良いきっかけになりますし、家族の絆も深まります。

わたしの家では、毎年「鏡開きパーティー」って名付けて、みんなでワイワイ鏡餅料理を楽しんでいます♪

今年はちょっとだけ、鏡餅の意味を意識して、家族で笑って過ごしてみませんか?

鏡餅の正しい飾り方とは?NGな日や場所・意味まで徹底解説!まとめ

鏡餅は、単なるお正月飾りではなく、年神様をお迎えする大切な神聖な供え物です。

飾り方にも意味があり、置く場所・方角・日付・飾りの種類まで、それぞれに深い由来と願いが込められています。

また、鏡開きでそのお餅をいただくことで、神様のご加護を体に取り込み、一年の無病息災や家内安全を願うことができるんです。

さらに、家族で飾ったり食べたりする時間は、日本の行事を次世代へ伝える大切な機会にもなります。

この記事を参考に、ぜひ今年のお正月は鏡餅に込められた意味を意識して、心を込めて飾ってみてください。

お子さんにも、ぜひ意味を伝えてあげてくださいね。

きっと、家族の絆や日本の文化への理解も深まるはずです。

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