子どもの成長は親としてはとても楽しみなものです。
私も5歳のときに、親戚の子と一緒に着物をきて七五三参りをしている写真の記憶があります。お決まりの千歳あめをしっかりとにぎって笑ってました。幼少期は好みがはっきりとしていないことが多いので、おとなしく着物をきれたのかな~とか思い出に浸れる記念の一枚になっています。
人生のスタートの記憶の断面ですが、これが大切なんだろうなと親に感謝しています。
人生の行事はその時にしかできないものがほとんどなので、時期がきたらお参りやお祝いをしておくといいと思います。七五三は大人になったらできませんからね。写真一枚でもあると本当にいいですよ。
七五三は必ず必要な行事なの?
お子様が成長するにつれ、お友達の間でも七五三の話題が出てきますね。
親御さんも七五三参りをしていない場合には、必要性を感じないこともあるでしょうが、子どもの成長をお祝いする行事ですので、可能な限りご近所の氏神様にお参りするだけでもされるといいと思います。そして、記念写真を撮るだけでも十分なお祝になります。
昔からの聞いている七五三参りとしては、現在お住まいの自宅近くの氏神様にお参りすることなんですね。
七五三などの行事は、地域によっても違いますし、ご家庭でも考えが異なることが多いので、特に決まりがないのであれば、まわりの意見を参考までに聞いて予定を組まれるといいと思います。その際、親としての自分たちの体験をご両親に確認してみるのもいいと思います。
儀式としての七五三は、氏神様に子どもの成長を報告し、感謝することです。
でも、それだけでは勿体ないということで、大きな神社に行かれる方が多くなってきました。せっかく綺麗な着物をきたり、よそ行きの恰好で決めているのに、ご近所さんだけじゃ勿体ないですもんね。
七五三は必ず必要な行事なのかと言われれば、個人的な意見となりますが必要だと思います。なんだかお金がかかる印象はありますが、大切なのは七五三の年齢になったらお住まいの地域の氏神様にお参りにでかけることだけだからです。手続きが必要なわけではなく、子どもの成長を感謝しお祝いする儀式だからです。
どんなスタイルでにするとか、髪型はどうするとかなど華やかなことがクローズアップされる現代ですが、お子様の成長のお祝いごとなので周りの形にとらわれず、お参りだけはされるといいと思いますよ。
そもそも七五三の由来はなに?
七五三のお祝いの由来は、室町時代から始まったとのいいつたえがあり、江戸時代に関東の武家社会からはじまり、徐々に全国へ広まったそうです。昔は生活環境が悪く、乳幼児の生存率が低かったため、生まれてすぐには戸籍登録はできませんでした。現在の戸籍の手続きとは違って、生まれて3年ほどたたないと認知できないほど生存率が低かったんですね。
当時は、7歳くらいの子供に対して、「神からの授かりもの」ってくらい大切に思われていたようです。
つまり現在の七五三というのは、よく3歳まで生きられたね。無事に成長できてるね。これからも順調に育ってくださいね。という成長の節目の行事ということなんです。
現代は、食べ物も十分ですし、医療環境も整っているため乳幼児の成長も安心して見守れるようになっておりますが、昔は出産することも、乳幼児を育てることもそれはそれは大変だったんでしょう。だからこそ、七五三は大切な子供の成長の節目になっていたんですね。時代背景を考えると、氏神様に感謝したくなるのはよくわかります。
七五三のお祝いの時には、男の子は袴を。女の子は着物を着ると言われていますが、昔は皆が着物、袴だったので、一般的な服装としての性別分けにあたると思われます。現代は、正装を意味する着物ですが、昔はみんなが着る民族衣装ですからね。
これにも意味があって、3歳になると髪を伸ばし始めます。成長するにあたって、女の子は髪を結うことになるし、男の子はまげを結うからでしょう。5歳は男の子のお祝いで、乳幼児から男としての性別わけのために袴を着ることになります。女の子は7歳のお祝いから、着物をきます。着物帯もするので、子どもから娘に成長するお祝いとも言えますね。
七五三に準備するものとは?
お子様にとって七五三参りは大切だと言うことは伝わりましたでしょうか。
七五三をどのように過ごすかはご家族によってさまざまですので、ここでご案内させて頂く準備するものは必ずしも必要なものではありません。ただ、どのように過ごされるにしても、お参りの時期は決っていますのでご準備される際のご参考になればとおもい書き出させて頂きました。
それでは、何を準備しておいたらいいかをご案内させて頂きますね。
服装は、和装か洋装かを決める
- お子様の服装は、和装にするか洋装にするか
- 和装なら、着物をどうするか。草履をどうするか。バッグはどうするか。
- 足元は足袋にするか、足袋ソックスにするか
主役のお子様の服装をまず決めます。和装にするか洋装にするかを決めたら、購入するのかレンタルをするのかを決めましょう。レンタル屋さんにはたくさんの衣装が準備されていますが、同世代のお子様がいるご家族が七五三という同じ目的で集まるので、取り合いになる可能性が考えられます。
予定が決ったら、レンタル衣装屋さんを見て回るといいですよ。お店によっては、レンタルだけではなく、着付けやメイクなどもコミコミプランになってることもあるので、お得に済ますことができるかもしれません。あと、写真館でも衣装と着付けメイクと写真まで含まれている場合もあります。
お得な内容のところは、当然ですが競争率は高くなります。日にちが合わない場合は、再度ご家族で日にち変更することも検討してみて。七五三はこの日だけってことではないので、無理なくお得に過ごせるプランを考えることもありだと思いますよ。
- 両親の服装は、和装にするか洋装にするか
- ご両親が和装なら、着物をどうするか。草履、小物はどうするか。
- 和装なら、着付け、ヘアメイクはどうするのか
ご両親の服装はお子様の服装に合わせるといいでしょう。お子様が和装ならお母様も和装にするとグレードがアップします。ただ、日ごろ和装をしない方だと髪のセットをどうするのかまでトータルコーディネイトはしっかり決めておいた方がいいです。美容院の予約も早めに抑えておくといいですね。
主役はお子様ではありますが、お母さまもやっぱり主役だと思います。女性はトータルバランスが大切なので、悔いの残らない服装でお出かけくださいね。お父様はよそ行きスーツで決めればすっきりします。ただし、足元は綺麗にしましょう。日ごろ靴磨きをされていないって方の場合は、大切な日ですので綺麗に磨いた靴を履かれるといいですね。
スーツを着用される場合、ネクタイやワイシャツのカラーにも気を配れると尚いいと思います。落ち着いたイメージにするのか、家族でまとまったイメージにするのかなどなど家族写真が素敵にとれるように考えられるのもいいと思います。
大変だ~って感じられるかもしれませんが、家族の思い出ですから悔いの残らないご準備はされるといいかなと思います。
ヘアメイク
着物にしても、洋服にしても最近はヘアメイクをされるお子様が多いです。しかし、神社やお宮参りでは、モデルみたいにメイクしています!ってアピールするような感じにするのは少し違うように感じます。
お子様にはお子様に似合った可愛らしいメイクを施してあげるといいですよね。
お子様の衣装をレンタルする場合、そのお店で着付けからヘアメイクまですべてやってもらえるところはおススメです。親御さんがお子様のメイクをするのは難しいって思われるなら、プロにお任せする方法もあります。七五三の写真を撮ってもらえるところ、美容院、レンタル衣装店などなどいろんなところにあります。プランに入っていたり、オプションだったりで、価格はいろいろだと思いますので調べてみるといいですよ。
着付け
レンタル衣装なら着付けのできるスタッフがいると思いますので、問題はないですが、自宅に購入した着物がある方は、ご家族で着付けができない場合は、美容院などで頼んでみましょう。ヘアメイクとセットで着付けを受けている美容院は増えていますので、そういうところを利用されるといいですよ。
神社の予約
七五三参りに神社にいって、ご祈祷をしていただくなら予約は必要です。
お参りする神社にもよるかもしれませんが、大きな神社になるほど人は集まります。予約がないと待たされるか、断られることになるかもしれません。ご祈祷は時間通りに進むものではありませんので、せっかくのスケジュールが台無しにならないために必ず神社に問い合わせをして、予約はしておきましょう。
一番最初に神社のご祈祷の予約をされるといいですね。神社の予約が済んだら、ヘアメイクなどの予約を済ませると予定がスムーズに進んでいくと思います。
神社にご祈祷の予約をする時に、「初穂料」の金額も確認しておきましょう。神社によって価格にバリエーションがあることがありますが、頂けるお札が違うこともありました。5千円と一万円がありますよってお話しであれば、具体的に何の差なのかを聞いておくといいかもしれません。
初穂料は、当日ご祝儀袋に入れて持っていきます。水引は、紅白の結びきり。上半分に「初穂料」下半分にお子様のフルネームを書いておきます。お札は新札が望ましいです。といっても準備し忘れた場合は、汚くないほどのお札ならいいと思います。余裕をもって準備されるといいですね。
写真撮影
手持ちのカメラやビデオで撮るのもいいですが、特別な日ですので七五三記念として写真館での撮影も予定されるといいと思います。
デジタルカメラでの撮影がメインの写真館なら、撮り直しやデータ加工などいろんな思い出の残し方ができるのでいいです。スタジオで小物などでアレンジしてくれたりとお子様主役の写真がバッチリ取れるはずです。
写真館の価格は高いところもあれば、お得なところもあります。高いところは高いだけのメリットがありますし、安いからいいってものでもありません。残したい七五三の思い出がしっかりと残る内容で決められるといいと思います。写真だけなら誰でも取れますが、やっぱりプロが撮る写真は違いますので、身近な写真館を比較されるといいと思います。
写真館によっては、衣装のレンタルとヘアメイクに写真がセットになって七五三パックを出しているところもあります。かなりお得な内容もあるかと思いますので、いろいろ調べてみてくださいね。
カメラ・ビデオ
自由にスナップ写真を撮るために、充電をして準備しておきましょう。メモリーカードや、充電器を余分に持ってればテンションがあがって摂りすぎてしまっても大丈夫ですよ。
交通手段の確認
七五三参りの神社に予約ができたら、当日の交通手段を調べておきましょう。
駐車場の確認
本来ならば公共交通で行かれるほうが混まなくていいのですが、小さなお子様がいらっしゃる場合は車はやっぱり便利ですよね。念のため、神社から少し離れた駐車場の場所は調べておくといいですね。
持ち物
お子様が慣れない和装をした場合は、着替えを準備しておくといいです。お参り後にご家族で食事にいくときは、洋服に着替えさせてあげるといいと思います。足元も草履ではなく、履きなれた靴なら元気よく歩いてくれるかもしれませんよ。
七五三参りは必ずやらないといけない?お金をかけずにお得にお祝いするにはまとめ
七五三参りは絶対にとは言いませんが、子どもの成長に感謝するという意味でも親御さんにとって大切な日ですので神社に参拝されることをオススメ致します。
お金はやり方次第です。お住まい近くの氏神様にお参りされるだけでも十分ですし、いつもと違う雰囲気で写真を撮ってあげるだけでもいい思い出になります。逆にいろいろプランを考えて大イベントにすることも可能です。その代わり準備はかなり大変だと思いますがね。
どんな七五三にしようかとイメージの参考になりましたでしょうか。思い出の1カットとして心に刻んでくださいね。